薬のメカニズム

medicines was clear put

抗不安剤というのは、それ自体が心を刺激するというものではありません。
この薬によって、もとから人の心にある物質が刺激されてリラックスさせるという働きをします。元から人の心にある物質とは、脳内の中枢神経系で働いている神経伝達物質のことです。中枢神経ではさまざまな神経伝達物質が移動しており、喜怒哀楽をはじめとする心の動きは神経伝達物質の種類と量、その活発さによって左右されています。
抗不安剤は、中枢神経系に刺激を与えて心をリラックスさせる働きを持つ神経伝達物質の量を増やすことで、不安を取り除くものなのです。
その神経伝達物質とは、たとえばセロトニンと呼ばれるもの。セロトニンは心の状態を前向きに、ポジティブに、プラスにするための神経伝達物質です。この物質の量を増やし、分泌を促進する抗不安剤はバスパーです。
一方、デパスはGABAという中枢神経の緊張を解く働きをする神経伝達物質の量を増やして、心を緊張状態から解放します。
このように、抗不安剤はそれぞれの性質を持ちながらも基本的には同じような働きによって、心の不安を解消する効果を持っているのです。
不安障害の治療は、抗不安剤によってセロトニンやGABAがきちんと必要な分だけ出せる状態を習慣づけ、最終的には抗不安剤がなくてもそれが可能なように持っていくことです。抗不安剤で一定の成果を得たなら、あとは医師と一緒に徐々に減らしていく相談をしていく必要があります。